2019年09月の投稿

調整対象固定資産 その1

2019年9月26日

課税事業者を選択した場合や、新設法人、特定新規設立法人に該当する課税期間中に調整対象固定資産を取得した場合の制限規定がいくつかありますが、どの様な資産が調整対象固定資産に該当するのかというところから確認してみたいと思います。

Q.下記の資産は調整対象固定資産に該当するでしょうか?

①土地

②借家権

③調整対象固定資産に該当するものに係る改良費

 (固定資産の価値を高め、又はその耐久性を増すこととなると認められる)

④資本的支出に該当する改良費で、複数年にわたって支出した課税仕入に係る支払対価の額の総額が1,000万円であるもののうち、一の課税期間中に支出した金額が100万円(税抜)に満たないもの

⑤販売用建物の建設費用

A.「調整対象固定資産」とは、棚卸資産以外の資産で、建物及びその附属設備、構築物、機械及び装置、船舶、航空機、車両及び運搬具、工具、器具及び備品、鉱業権その他の資産で、一の取引単位の価額(消費税及び地方消費税に相当する額を除いた価額)が100万円以上のものをいいます。

①は土地の譲渡は非課税である為、取得した側も課税仕入とならず調整対象固定資産に該当しません。
②は税抜金額が100万円以上であれば、該当します。
③も②と同様です。
④は改良が2以上の課税期間にわたって行われ、課税期間ごとに要した課税仕入れに係る支払対価の額が100万円に満たないため、調整対象固定資産に該当しません。
⑤販売用の建物は棚卸資産に該当する為、調整対象固定資産に該当しません。

マネーフォワード大判振る舞い!?

2019年9月17日

 

マネーフォワードが『クラウド乗り換え 10億円!!軍資金サポートキャンペーン』を始めましたね\(◎o◎)/

  

 

キャンペーンは終了しています。(2020.1.13追記)

 

期間は2019年8月1日から12月31日で、開始から既に1ヶ月以上が経っています。この手のキャンペーンのお約束で、マネーフォワードで10億円に達したと判断した時点でキャンペーンは終了します。

 

ですから、もしマネーフォワードの導入を検討中であれば急いだ方がいいですね。特典はアマゾンギフト券5万円分です(o゜▽゜)

支給時期は2020年7月頃となっています。これはちょっと先すぎの感が・・。

 

それではキャンペーンの要件を確認してみましょう。

 

 

1.「法人」で「ビジネスプラン」で「年額払い」であること

 

マネーフォワードには個人版と法人版があります。個人と法人では決算書や申告書のフォームが異なるので、別々になっています。

 

個人向けは「クラウド確定申告」という名前で次の3つのプランがあります。料金はすべて税別です。

 

・パーソナルライト 月額1,280円 又は 年額11,760円(月額換算 980円)  

・パーソナル    月額2,480円 又は 年額23,760円(月額換算1,980円)

・パーソナルプラス 年額35,760円(月額換算2,980円)のみ

 

この料金で「クラウド確定申告」「クラウド請求書」「クラウド経費」「クラウド給与」「クラウドマイナンバー」が利用出来るのでお得ですね。

ただ、今回のキャンペーンであれば「クラウド確定申告」を申し込む個人の方は残念ながら対象にはなりません(-_-)

 

キャンペーンの対象になる法人版ですが、こちらは2つのプランがあります。 法人もこの料金で「クラウド確定申告」「クラウド請求書」「クラウド経費」「クラウド給与」「クラウドマイナンバー」が利用出来ます。 料金はすべて税別です。

 

・スモールビジネス 月額3,980円  又は 年額35,760円(月額換算2,980円)

ビジネス     月額5,980円 又は 年額59,760円(月額換算4,980円) ★

対象になるのは★をつけた「ビジネスプラン」で、しかも「年払い」だけですのでご注意を!

 

特典は5万円のアマゾンギフト券ですが、まぁほぼ1年分の利用料金をサービスするということですね(*⌒▽⌒*)

1年間の実質無料期間中に一番上位クラスを体験して、その良さを実感してくださいね、というのがマネーフォワードの考えなのでしょう。

 

1年間利用して、実際に使った機能と使わなかった機能がわかるでしょうから、その時点で改めて「スモールビジネスプラン」か「ビジネスプラン」を選択してもいいですね。

 

 

2.マネーフォワードクラウド会計を「利用」し、「契約を継続」していること

 

軍資金をプレゼントしたのにマネーフォワードクラウド会計を使わないとか、契約が継続しないとかはキャンペーンをするマネーフォワードとしては悲しいことですね(>_<)

 

それで

2020年1月1日~2020年4月30日の期間、「マネーフォワードクラウド会計」で毎月10件以上の仕訳を登録していることが条件になっています。普通に使っていれば楽にクリアできます!

 

それと

2020年4月30日時点で法人の「ビジネスプラン」で「年払い」を継続していることが条件です。例えば2019年10月1日に申込みすれば最初の年払いに対応する期間の終了は2020年9月30日です。これも楽にクリアできますね!

 

 

3.クレジットカード決済であること

 

これも難なくクリアできますね。クレジットの初回登録日がキャンペーン期間中である2019年8月1日~2019年12月31日であること

 

 

4. 申込みフォームから申し込むこと

 

これは地味に重要ですね(-_-)間違えないようここから申込みをしてください!

  

 

5.その他

 

その他に注書きとして、2点ほどコピペしておきます。

 

※本キャンペーン開始前にマネーフォワード クラウドの有料(クレジットカード決済に限らず、有料プロダクトキーを含みます。)サービス(記帳代行プラン、給与計算代行プラン、年末調整代行プラン等の代行プランを含みます。)をご利用されたことがある企業様、または本キャンペーン開始後、法人ビジネス年額プランお申込み前に有料プロダクトキーをご利用された企業様はキャンペーンの対象外です 。

 

これは新しくマネーフォワードクラウド会計を利用する方をキャンペーンの対象にするので、既に利用実績のある方は対象になりませんよ、ということですね。

 

  

※本キャンペーン期間前にマネーフォワード クラウドの有料サービスをご利用されたことがない企業様が、本キャンペーン期間中に法人ビジネス年額プラン以外のプランを申込み、その後、法人ビジネス年額プランにプラン変更した場合であっても、支給条件を全て満たした場合には本キャンペーンの対象になります。

 

これはキャンペーン期間中であれば、「法人ビジネス年額プラン以外」を申し込んで、その後法人ビジネス年額プランに切り替えた場合は対象になるということですね。「法人ビジネス年額プラン以外」ということは「スモールビジネスプラン」を申し込んだ方、「ビジネスプラン 月払い」を申し込んだ方を言っているんでしょうね。個人の方が法人成りして、「ビジネスプラン年額」を申し込んだケースも該当しそうですが、事前に確認した方がよさそうです。

 

詳しくはマネーフォワードクラウドのホームページでご確認ください。

  

予約販売と消費税

2019年9月12日

近々小学生にプレゼントする予定があり、当人に希望を聞いたところポケモン新作ソフトがいい!とのこと。
この秋、11/15に任天堂switchからポケットモンスターの新作ソフト、『ポケットモンスター ソード・シールド』が発売されるようです。
ポケモンは私が子供の頃から流行っていましたから、いまでも人気があるなんて、とても息の長いシリーズですね!

 

このゲームソフト、発売はまだ先なのですが、予約販売を受付中です。
販売価格は税抜5,980円。
10/1からは消費税率が10%になる予定です。

 

定価販売だとして、差額を計算すると

  5,980円×(10%-8%)=119円

たかが100円、されど100円。

9/30までに購入(予約)する方がお得なのでしょうか?

 

 

 

9/30までに予約販売で購入しても、実際にソフトが届く11/15の消費税率10%が適用されます。
なので、税率アップだけを気にして慌てて予約購入する必要はありません。

  

10/1以降の取引には新しい消費税率が適用されますが、通信販売には増税に伴う経過措置が定められています。
次の条件を満たす場合に適用され、2019年10月1日以降に商品が発送された場合でも、本来は消費税率が10%になるところ特別に8%となります。(強制適用)

 

○2019年3月31日以前に商品価格が提示されている、もしくは提示する準備を完了していること
◯2019年10月1日より前に申し込みをしていること
○2019年3月31日以前に提示された条件そのままで販売されること

 

インターネットでの通信販売では、3/31以前から条件が変わらないということはあまり考えられませんので、適用されるケースは少ないかもしれませんね。
そもそも販売店によって販売価格等に差がありますし、それぞれ特典も異なるので、そちらを基準にお店選びをした方がよさそうです。

  

店舗によっては、10/1以降発売の商品についてはもともと消費税率を10%として計算・請求している場合や、8%として計算・請求しておき決済時に差額を追加請求する場合など、さまざまのようです。

購入を検討されるお店の取り扱いをご確認ください。

クラウド会計ソフトのシェアについて

2019年9月9日

クラウド会計が世に出て4,5年ぐらいでしょうか。今は「会計freee」「マネーフォワードクラウド」「弥生会計オンライン」の3つのソフトに集約されつつあります。

 

「会計freee」は簿記の知識がなくとも簡単に帳簿作成が出来る、というコンセプトを押し出し、フリーランスを取り込んでいました。簿記の知識がある人には戸惑うような作りになっていましたが、その後上場企業でも利用出来るバージョンを打ち出したりと、法人でも十分利用出来るようになっています。

 

「マネーフォワードクラウド」は、既存の会計ソフトに近い作りで借方や貸方の概念があります。ですから専門家には取扱いやすく、まったく簿記の知識のない方には難しいと感じるソフトと言えます。

 

会計freeeもマネーフォワードクラウドもそのコンセプトが微妙に違っていますが、馴れてしまえばどちらも使いやすいソフトです。

  

ところで最近の3社のシェアってどうなっているんだろう、と気になってググってみるとMM総研さんがアンケート調査を実施されていました。

 

https://www.m2ri.jp/news/detail.html?id=346

 

2019年の個人確定申告を終えた時点の調査で、調査対象は「個人事業主」であって会社は含まれていません。回答件数は1万3千件です。記事を読む前は「会計freee」と「マネーフォワードクラウド」が拮抗し、「弥生会計オンライン」がその後を追う、こういった展開を予想していましたが・・・。

 

実際は「弥生会計オンライン」がシェア57%で、「マネーフォワードクラウド」が21.5%、「会計freee」が18.2%でした。現場の感覚では弥生会計オンラインが過半数を超えているとは思い難いですが、「会計freee」と「マネーフォワードクラウド」が良い勝負をしているのは納得でした。各社それぞれに利便性や効率性を追求し、どんどん改善してくれたらと期待しています。

 

でも本当に簿記の知識がなくともAIで申告まで出来るようになると、会計事務所はなくなってしまうのか??こんな話題がでることがありますが、会計事務所の仕事の内容が変わることは間違いありませんが、それは役割が変わると言うことであって会計事務所が不要になることはないと思っています。

 

通帳や領収書を預かって試算表を作成する仕事はなくなり、AIを利用するためのコンサルティングや財務税務アドバイザー、経営アドバイザーの役割が増えるのだと想像しています。

 

競馬と所得税

2019年9月4日

7月30日に競走馬のディープインパクトが頚椎骨折のため安楽死の処置を取られました。
無敗のクラシック三冠・G1を7勝・2005年の菊花賞ではオッズが1.0(!)になるなど、数多くの記録を打ち立てた歴史に残る名馬であり、競馬をされない方でもその名前を耳にしたことがあるかもしれません。
引退後の種牡馬としても高い評価を受けており、日本において2012〜2018年のリーディングサイアー(その仔馬の1シーズンの獲得賞金の合計額による順位が1位の種牡馬)でもありました。
G1レースがディープインパクトの仔ばかりということも少なからずあったり。。
馬の平均寿命は20〜30年とされていますが、17歳とは少し早い別れであり、競馬ファンの間では悲しい出来事となりました。

ところで競馬の馬券の払戻金は所得税が課せられます。
「一時所得」または「雑所得」のいずれかに該当し、馬券購入の期間・回数・頻度等を総合考慮して判断されます。
年間を通じてほぼ全てのレースで馬券を購入し続けて「営利を目的とする継続的行為から生じた所得」と認められた場合は「雑所得」とみなされ、外れ馬券の購入費用が必要経費に該当します。
いわゆる一般の愛好家については「一時所得」に該当し、的中した馬券の購入費用のみが必要経費とみなされ、外れ馬券の購入費用は認められない場合が多いです。
その為、年間で収支がマイナスであったとしても、配当金総額−的中馬券購入費用が50万円(特別控除額)以上であると税金を支払う必要が発生します。

   

9月29日のG1スプリンターズステークスを皮切りに、秋の競馬シーズンが始まります。高額配当を受けた場合は使いみちに色々悩みそうですが、納税にも注意してくださいね。