これからクラウド会計を利用しようとする場合、「マネーフォワードクラウド」にするか「会計freee」にするかで迷うことが多いと思います。機能的な違いは勿論ですが、利用料金がどうなるかも気になりますね。
先日とある会社で行った会計freeeとマネーフォワードクラウドの料金比較を載せておきます。
その会社は役員、従業員含め12名です。記帳業務、給与計算業務は天神橋税理士法人本町オフィスで代行していて、利用ソフトは弥生会計と弥生給与です。
使いたい機能は、次の4点です。
・請求書と会計ソフトの連動
・給与計算と会計ソフトの連動
・預金口座とクレジット口座の自動取り込み
・部門別計算
まずfreeeで検討してみましょう
法人向けプランとして
【ミニマム】 【ベーシック】 【プロフェッショナル】
がありますが、プロフェッショナルはハイスペックで年間利用料も50万円を超えます。中小企業で【プロフェッショナル】を利用する必要はありませんので、【ミニマム】と【ベーシック】での検討です。
請求書の発行は【ミニマム】でも【ベーシック】でもできますが、差は「定期発行と一括請求機能」が使えるかどうか。定期発行は毎月とか3ヶ月に一度とか、1年に一度など決まったサイクルで発行するのであればとても便利です(^_^)
使いたい機能ですが、絶対になくてはならないものでもありません。
請求書と会計ソフトの連動、給与計算と会計ソフトの連動についてはどちらのプランでも同じですね。これがないとクラウド会計のメリットはありません(>_<)
入力のしやすさ、反応速度はクラウド型よりインストール型の方が速いですから、それを上回るメリット、自動連携や仕訳推測機能がないと使う意味がないですね(^_^)
次に部門別計算です。部門については【ミニマム】では設定ができません(T-T)
この時点で【ミニマム】の選択肢はなくなりました。
【ベーシック】プランは、月額4,780円(税抜)の年間57,360円(税抜)、年払いを選択すれば年間47,760円(税抜)で約16%お得!です。
給与計算については、人事労務freeeです。こちらは【ミニマム】 【ベーシック】 【プロフェッショナル】 【エンタープライズ】とありますが、【ミニマム】か【ベーシック】で十分です。
各機能は こちら から確認してみてください。
タイムカード機能を利用しなければ【ミニマム】でOKです。料金差もありますし(^_^;
12名で会計人事freeeの【ミニマム】を利用すれば、月額1,980円+9名×300円=4,680円(税抜)です。年間では56,160円(税抜)です。「9名」というのは、3名までは基本料金に含まれていて、4名からは一人あたりの料金がかかるのでこんな計算になります。
ちなみに、会計人事freeeの【ベーシック】を利用すれば月額3,980円+9名×500円=8,480円(税抜)です。年間では101,760円(税抜)です。【ミニマム】の倍ぐらいになりますね。
会計freee【ベーシック】+人事労務freee【ミニマム】を12名の会社で利用すると 、、、、年間で47,760円+56,160円=151,680円(税抜)となります。
マネーフォワードを利用すればどうでしょう
マネーフォワードは「クラウド会計」「クラウド請求書」「クラウド経費」「クラウド給与」「クラウドマイナンバー」の5つがパッケージになっています。
プランは【スモールビジネス】と【ビジネス】の二つがあります。【スモールビジネス】では部門登録が2つまでですので、【ビジネス】を選択することになります。
【ビジネス】の基本料金は月額5,980円(税抜)で年間では71,760円(税抜)です。年払いにすると59,760円(税抜)とこちらもfreeeと同じ約16%お得です。
「クラウド給与」は5名までが基本料金に含まれていますので、6名からはひとり300円がかかります。「クラウド経費」と「クラウドマイナンバー」は多分利用しないので割愛ですが、こちらも6名から経費はひとりあたり500円が、マイナンバーはひとりあたり100円がかかります。
マネーフォワードクラウドを12名で利用すると、年間で59,760円+7名×300円×12ヶ月=84,960円(税抜)です。
結果、、、
この会社の場合はマネーフォワードのほうが安く導入できるということになりました。利用条件(従業員数や給与事務のアウトソース)などによって、結果は異なりますのでよくご検討ください。