田中靖浩著「会計の世界史」という本をご存知でしょうか?
題名のとおり、会計の歴史の本です。
簿記は15世紀後半のイタリアが発祥の地であり、家族の相続や商売の約束などを当時貴重だった紙に文書で記録して残す、現在の会計士と弁護士を足して2で割ったような交渉人という職業があったそうです。
為替手形取引は、イタリア商人の東方貿易の為に銀行の先祖であるバンコが考え出し、手数料を稼いだのが始まりとのこと。 バランスシートや与信管理、持株会社、配当の仕組みもこの時期に誕生していたと知って驚きました。
株式会社のルーツはオランダだそうです。
イギリスの蒸気機関車の登場により、固定資産や減価償却という考えかたが始まりまり、 大量生産で安く広く売るアメリカのコカ・コーラの製造現場で、原価計算と管理会計の発達へとつながっていくことに。。
現在の簿記へどのように成り立っていくのか、時代毎に必要に迫られて、新しい仕組みが誕生していく様子が分かると簿記の仕組の理解が深まり、会計に携わっている人・興味を持つ人にとって、とても面白く読める本だと思います。
ちなみに日本には明治時代の初期に西洋式の複式簿記が導入されたそうです。
実は私、本は購入でなく図書館を利用しています。
2018年9月に出版されたこの本、当時は図書館の貸し出しの予約で随分と待ちましたが、図書館派の皆さん!今では即借りれますよ笑。
読書の秋。この秋読んでみる本の一冊に如何でしょうか。
🍂 🍂 🍂 🍂 🍂 🍂 🍂 🍂 🍂